求人やっても変な人しか来ない理由５選！原因と対策を解説します。

求人活動を頑張っているのに、

• 「なぜうちの会社には変な人しか来ないんだろう」
• 「まともな人が来ない・・・」
• 「ろくな人材が来ない」と悩んでいませんか？

この記事では、採用担当者が抱えるこの悩みに焦点を当て、その原因と対策を具体的に解説していきます。

求人活動を根本から見直すヒントとして、ぜひ参考にしてください。

求人で来る「変な人」とは？

「うちの会社、求人募集をかけても変な人しか来ないんだよね…」と感じたことはありませんか？ ここでいう「変な人」とは、単に個性的というわけではありません。

企業の採用担当者が頭を悩ませる、スキルや経験が不足していたり、コミュニケーション能力に問題があったりする人を指します。

以下の応募者が変な人に該当します。

• スキルや経験値がない
• コミュニケーション能力が低い
• 面接時の態度が悪い
• 応募条件に合わない
• 履歴書・職務経歴書が怪しい

細かく整理してみていきましょう。

スキルや経験値がない

応募者のスキルや経験が、求めている水準に達していないというケースはよくあります。これは、募集要項に具体的なスキルセットを明記していなかったり、応募ハードルを低く設定しすぎていることが原因かもしれません。

募集要項の書き方	応募者の傾向
「未経験者OK」と記載	応募者数は増えるが、希望するスキルを持つ人材は少ない
「実務経験３年以上」と記載	応募者数は減るが、希望するスキルを持つ人材が集まりやすい

例えば、経験者向けの求人にもかかわらず、「未経験者OK」と書いてしまうと、その条件に惹かれて、多くの未経験者が応募してくる可能性があります。

コミュニケーション能力が低い

面接で話がかみ合わなかったり、質問の意図を理解できなかったりする変な人もいます。これは、求人募集の段階で、「どのような人物像を求めているのか」を明確に伝えられていないことが原因かもしれません。

例えば、「チームで協力して仕事を進める」ことが重要な仕事にもかかわらず、その点を強調せずに募集を出してしまうと、一人で黙々と作業をしたい人が集まってしまう可能性があります。

面接時の態度が悪い

面接に遅刻したり、面接官への言葉遣いが悪かったり、だらしない服装で来たりする変な人もいます。このような態度は、応募者の仕事に対する真剣さや、社会人としての常識を疑わせます。

面接時の態度は、会社の第一印象にも大きく影響します。面接官が応募者に対して、「この人と一緒に働きたい」と思えるような雰囲気作りができているか、見直してみることも大切です。

応募条件に合わない

求人票に明記されている応募条件を、きちんと読んでいないと思われる応募者も珍しくありません。給与や勤務地、勤務時間などの基本条件を無視して応募してくる変な人もいます。

このような応募者は、入社後にもトラブルを起こす可能性が高いでしょう。この問題を避けるためには、求人票をより具体的に、わかりやすく書くことが大切です。

履歴書・職務経歴書が怪しい

履歴書や職務経歴書に、空白期間が長かったり、職務内容が不明瞭だったりする応募者もいます。また、誤字脱字が多いなど、ずさんな書類を作成する人もいるでしょう。

こうした書類は、応募者が仕事に対して真剣に取り組んでいない可能性を示唆しています。「変な人に応募されるのは嫌だ」と採用担当者が感じるポイントは、事前にリストアップしておくといいでしょう。

求人やっても変な人しか来ない原因５選！

求人やっても変な人しか来ない原因は以下の５つです。

• 仕事内容やスキルを明確に書いていない
• 求人情報のターゲットが広い
• 求人媒体のミスマッチ
• 会社の魅力や理念など伝えられてない
• 待遇や条件が業界の水準からずれている

仕事内容やスキルを明確に書いていない

求人募集をしても「変な人しか来ない」と感じる原因の一つに、仕事内容や求めるスキルが曖昧になっている点です。例えば、「事務職」とだけ書いてしまうと、その業務範囲や専門性が伝わりにくく、幅広い層からの応募が集まりがちです。

結果として、企業が本当に求めている「経理ソフトの操作ができる人」や「秘書経験のある人」といった特定のスキルを持つ人材が埋もれてしまい、ミスマッチが生じます。具体的な業務内容や必須スキルを明記すれば、応募者側も適性を判断しやすくなるでしょう。

求人情報のターゲットが広い

「とにかく応募数を増やしたい！」という思いから、求人情報のターゲットを広く設定しすぎていませんか？ 幅広い層にアピールしようとすると、結果的に誰にも響かない、ぼやけた内容になります。これが「変な人しか来ない」と感じる原因です。

例えば、経験豊富なベテランを求めているのに、「未経験者歓迎！」と謳うと、求めている層とは異なる応募者が増えてしまいます。本当に来てほしい人材像を具体的に設定し、その層に響くようなメッセージを盛り込むことが重要です。

求人媒体のミスマッチ

自社の求める人材と、応募者の層が合っていない場合、利用している求人媒体がミスマッチを起こしている可能性が高いです。例えば、専門職を募集しているのに、幅広い業種をカバーする総合的な求人サイトばかり利用しているとなかなかまともな人が来ません。

職種によっては、業界特化型の求人サイトや、特定のスキルを持つ人材が集まるコミュニティの方が効果的な場合があります。媒体選びを誤ると、いくら求人を出しても「変な人しか来ない」という状況に陥りやすくなります。

職種例	適した求人媒体の例
ITエンジニア	特定のプログラミング言語コミュニティ、IT特化型転職サイト
デザイナー	ポートフォリオサイト連携の求人サービス、デザイン系専門サイト
経理・財務	経理・会計特化型転職サイト、士業系専門サイト

会社の魅力や理念など伝えられてない

求人票に、給与や勤務地といった条件面ばかりを記載しているとろくな人材がきません。 会社の魅力や、事業に対する熱い想い、社員が働く上で大切にしている理念などが伝わっていないと、応募者は条件だけで判断しがちだからです。

「変な人しか来ない」と感じるのは、会社の文化やビジョンに共感してくれる人材が集まっていないことが挙げられます。企業の「顔」が見えるような情報を発信することで、共感性の高い人材との出会いを増やすことができるでしょう。

待遇や条件が業界の水準からずれている

最後に、待遇や条件が業界の水準と大きくかけ離れている場合も、「変な人しか来ない」原因となることがあります。例えば、競合他社に比べて給与水準が低かったり、福利厚生が充実していなかったりすると、優秀な人材は他社に流れてしまいます。

「給与は安いけど、スキルアップできる環境」といったポジティブな側面をアピールすることも大切ですが、まずは業界の相場を把握し、自社の条件が妥当であるかを見直すことが重要です。魅力的でない条件では、良い人材の目に留まることすら難しいでしょう。

求人しても「変な人」しか来ない時の対策法

求人しても「変な人」しか来ない時の対策法を5つ紹介します。

• 求人情報を具体的に記載する
• ターゲット層を設定する
• 応募条件を適切に設定する
• 選考フローを見直す
• 採用手法を見直す

求人情報を具体的に記載する

求人情報を具体的に記載するようにしてください。仕事内容、求めるスキル、会社の雰囲気などを具体的に記載することで、応募者は自分に合った会社かどうかを判断しやすくなります。

例えば、「営業」とだけ書くのではなく、「新規開拓営業（飛び込みなし）」や「ルート営業（既存顧客向け）」のように、具体的な業務内容を明記しましょう。これにより、求めている人材からの応募が増え、ミスマッチを防ぐことができます。

ターゲット層を設定する

求人情報を書く前に、どのような人材に来てほしいか、具体的なターゲット層を設定することが重要です。ターゲットを明確にすることで、響くメッセージや訴求ポイントを絞り込むことができます。

例えば、「若手で活気のある人材」を求めるなら、SNSや若年層向けの求人媒体を活用し、社内のイベント写真などを掲載して会社の楽しそうな雰囲気をアピールするのも良いでしょう。ターゲットがブレると、どうしても「変な人」からの応募が増えてしまいます。

応募条件を適切に設定する

応募条件が広すぎると、求人内容をよく読まずに応募してくる人が増える傾向にあります。必須スキルや経験年数、資格などを具体的に記載することで、応募のハードルを上げ、意欲の高い人材からの応募を促すことができます。

例えば、「実務経験3年以上」や「日商簿記2級以上」といった条件を追加すると、応募者は自身のスキルが満たしているかを確認できます。これにより、条件を満たさない「変な人」からの応募を減らし、選考の効率化にもつながります。

選考フローを見直す

面接だけで判断するのではなく、選考フローに複数のステップを設けることも有効です。例えば、書類選考の後にスキルテストやグループディスカッション、複数回の面接を行うことで、応募者の能力や人柄をより深く見極めることができます。

これにより、書類上では分からない「変な人」を早い段階でふるいにかけることが可能になります。また、丁寧な選考プロセスは、企業への信頼感を高め、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながるでしょう。

採用手法を見直す

「求人を出しても変な人しか来ない…」という場合、利用している求人媒体や採用手法が自社の求める人材と合っていない可能性があります。ターゲット層に合わせた媒体選びが重要です。

例えば、専門職であれば専門特化型の求人サイト、若年層であればSNSやダイレクトリクルーティングなど、幅広い選択肢を検討してみましょう。

採用手法	適したターゲット層
求人サイト	広く募集したい、特定のスキル層
人材紹介会社	専門性の高い職種、即戦力
SNS・自社採用サイト	会社のカルチャーに合う若手層

まとめ

求人を出しても「変な人しか来ない」という悩みは、多くの企業が抱える共通の課題です。しかし、その原因は求人情報や採用活動に潜んでいることがほとんど。今回の対策法を参考に、自社の採用活動を客観的に見直し、改善を重ねることで、必ず良い人材との出会いが増えていくでしょう。